seasons
the sankhwa
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09 study#3 2020
「演奏しに行く。」

SUMMER

滋賀
ことうヘムズロイド村

writing by 山田哲也
photograph by 大内太郎 + the sankhwa

前回までのスタディは春から始まり冬で終わっていたのだが、前述にもある通り、このスタディをどのように続けていくか悩んでいたり、さらにはコロナ禍になってしまい、色々議論する必要があったのでスタートが遅れてしまった。なので今回は夏から始まる。
色々話し合った結果、スタディ#3は演奏をテーマとすることになった。音楽家らしくて良いじゃないかと思っている。音楽に季節が加わる事で、どのように映るのか始まる前から楽しみであった。季節ごとに演奏する曲を変えたが、今思えば、毎回同じ曲を演奏するのも実験的で面白かったかもしれないなと思っている。

夏の撮影は滋賀県にあるBASE FOR RESTというカフェへ行くことになった。BASE FOR RESTは、ことうヘムスロイド村と呼ばれる村にある。数名の作家さんがいる村で、名前の由来は東近江市誕生前の旧湖東町の姉妹都市、スウェーデン・レトビック市で手工芸が盛んなことから、スウェーデン語で「手工芸」という意味の「ヘムスロイド」と名付けられたそうだ。撮影許可のご返答をいただくまで、うまく話が進むか不安であった。ニュースでは、ライブハウスでコロナが広まったことが報道されており、世間からはそこに出入りするミュージシャンに対して少し厳しい意見があるように思っていた。しかし、オーナーご夫婦は快よく施設の利用を許可してくださり、ほっと一安心した。

今回からは、the sankhwaメンバーに加え、いつもトランペットを吹いてくださっている岩本 敦氏、 映像担当の大内 太郎氏、録音担当の平川 鼓湖氏の8名で撮影することに。いつもは車1台で移動していたのだが、今回からは2台に。この人数ならロケバスで移動してみたいと思った。

当日は山田カーと大内カーに分かれて現地集合することに。道中、私が運転する車内では甲子園のシーズンということもあって、大の野球ファンである金子と佐藤が甲子園トークに花を咲かせていた。毎年この会話を聞いているので、また始まったかと思い、そっと車のBGMのボリュームを上げた。高速道路のインターチェンジを降りて信号待ちの時に、ボーッと前を見ていると、遠くの山が見えて、あ、ここは絶対好きな場所だと思った。

ヘムスロイド村の駐車場に到着。そこから機材の搬入を行うことに。撮影日は8月上旬、溶ける様な暑さの中で機材を運ぶのはいうまでもなくかなりキツい肉体労働だ。台車を持ってきたのは正解だった。車輪を発明した人に感謝の言葉を贈りたい。台車をしばらく転がすと、撮影地の BASE FOR RESTが見えてきた。カフェは二階建ての建物の一階にあった。うちっぱなしのコンクリートで建てられた建物は扉がなく、外と繋がっており開放的な雰囲気だ。周りは木々に囲まれており、「5.1チャンネル蝉の鳴き声サラウンド」であった。

搬入後は一息つこうということに。当日はカフェ営業をしていたので、皆冷たい飲み物やかき氷をいただいた。私が頼んだかき氷には、チョコレートソースがかかったバニラアイス、ミントの葉が添えられていた。一口食べてみると、口いっぱいに濃厚なバニラアイスの味が広がり、後からかき氷の清涼感がやってくる。鼻から抜けるミントの香りもにくい。おしゃれだ。もうセブンティーンアイスのチョコミントでは満足できないであろう。

休憩後は撮影準備へ。一曲目は『In a Coma』に収録されている『Astronom』 。カフェ前の広場で撮影することにした。それぞれ立ち位置を決め、準備を進めていく。その中で様々な問題に直面した。まず楽器のセッティング。ドラムやトイピアノは地面の上に置くので、デコボコしたアスファルトの上では、音を鳴らすたびにグラグラしてしまい、演奏するのは想像していたよりも難しかったようだ。次は音量のバランスについて。普段はそれぞれの楽器の音量感を合わせるために、様々な機器を利用している。例えば、スタジオなどでは音が小さいボーカルはマイクで拾い、音を大きくして聴こえるようにしている。ただ今回はそのような機材を使用しないので、楽器の音量差をコントロールするのが非常に難しかった。特にドラムは音が大きく、静かに叩こうが、その他の楽器はわずかに聴こえる程度であった。我々ミュージシャンにとっては、それぞれの音が会話のようなもので、お互いの音が聴こえていたほうがコミュニケーションが取れる。だが今回はそういうわけにもいかないので、玉田のドラムと、メンバーとのアイコンタクトを頼りにした。
あともう一つは、暑さだ。皆暑さに耐えきれず、カフェで販売していたジンジャーエールを数えきれないほど飲んだり、スーッとするボディーシートを常に使用していた。準備にかなり時間がかかってしまったので、撮影本番になるころには皆の顔から疲労感が見えた。なんとか集中力を絞りだし本番を撮り終えた。

2曲は今回のアルバム『seasons』に収録されている『Shadows』。場所を変え、雑草が生い茂る地面へ楽器を配置。こちらは凸凹のアスファルトとは違い、土の地面は楽器をしっかり捉えてくれるので安定したプレイができそうだなと思った。ドラムレスで静かな曲であった為、『Astronom』ほど音量バランスのチェックに時間はかからなった。この曲では佐藤と岩本氏がビブラフォンをチェロの弓で演奏しており、なんとも幻想的な音を響かせてくれている。大内氏がこの曲は夏の強い日差しがおさまった頃に撮りたいとのことだったので、それまで待機することに。1曲目の疲労感が残っており、またジンジャーエールを飲んで日陰でぐったりとしていた。

夕暮れ時になり本番撮影へ。曲は数分しかないが、日が沈むまでの時間は長くないので、急ピッチで行うことに。自然は待ってくれない。これもまた、外で撮影する難しさだと思った。まだ蝉の鳴き声が止まない中、ビブラフォンの音が鳴り響く。皆、失敗できない気持ちがあったのか、一発目でOKテイクが出た。まだ(日が沈むまでトル)時間がありそうだったので、もう何度かテイクを重ねたが、良いテイクは撮れなかった。ミュージシャンあるあるかもしれないが、レコーディングでも撮影でも最初のテイクが良いものであることが多い。

外が真っ暗になる前に機材を撤収することに。満身創痍の状態で体を動かした。片付けをしていると、オーナーさんが鮎の唐揚げをおすそ分けしてくださった。皆でかぶりついた。近くの川で釣ってきたという新鮮な鮎はとても美味しかった。僕らが食に夢中になっていると、オーナーさんが「川帰りに森で音楽が聴けて最高!またいつでも帰って来てください」と言ってくれたのがとても嬉しかった。このような状況の中、ご協力いただき感謝しかない。またこの場所で演奏をしたい。そう思い、帰路についた。

山田 哲也 (やまだ てつや)
大阪府岸和田市出身。ギターとビブラフォン担当。好きな映画のジャンルはSFとホラー。収集癖があります。普段はウェブサイトを作っています。こちらの特設サイトも作成しました。#3では野外で演奏することの気持ちよさに目覚める。将来の夢に大きな庭のある家に住むが追加されました。

●① seaonthkw2dアルバム『』について②bx音源と印刷物のデータをスポンジ詰め込みました。③uyS作るきっかけな、3年間課外活動記録は四季テマ「」(全1曲)リ楽各種トミグサビで配信す高質や制わ冊子含むも併せ販売08ら3渡名付フィドワク並行こされ私ちござ土地赴食材調理べ演奏うよがど知ろそ中生:Plm54Lp96Cr7Gic遠船MAfYTINEUzFROv/(カ)結成明治以前日本存在服ぬ民山窩語繊細綴詞器心良響ブ探求ロッ自足運び体験大切gW上ほコツD媒ん代試歌レ用セ様々Q角挟イ編集ソ取りニプ機使おくだ形変え続現何へ憧持鑑賞者身近置愛家思価格:¥,+税/ズ×個差あ属素ェチウオラボ紙購入内容→←.H拡張ハゾパ再可能じ封ォピ仕組読予約必要・ァ場合店舗金方注意布禁止当第三直接的被害我責任負ね了承不点問@先移版利継ダ起開左下共有設定モ時選択ょ小登文章ぶ好二枚一両面短辺出力半分折ペ順重完!ホキ紐留線部絵柄壁貼#1替写真撮影為訪見聞深気芋掘鹿解雪奥独唱至僕達目会数多増情報量追ばず未捉流興味惹づ月費論始メ脱退新白考毎提案元ぞ通田周氏抜粋事感所実際今後少話進果回掛度越化初次関副得緩識企画投#冬ヒ旬採決普段立位同業束強疲終膨充限膠着状態突如到来ナ禍厳況曾緊急宣言発令ゆ番露収纏品群宅待長花祭等節滋賀琵琶湖阪泉館西兵庫砥峰原ヘ村ネ奈吉野和浜京都宝ヶ池公園剛春夏秋述対複雑伴離確無表特典連交換違故異冒頭簡単寧義旅軽健太頻繁雰囲由屋?玉げ模納緒ぜ県千桜早朝観光既人溢測誤安道古茶産軒浮温餅空相ゃ窓眺景色晴別恋シ損満指更寒暖口咲頂芽吹然手訳尚ュ割局ケョ描微妙散肌揚幼期憶繋学頃球恒例校箕市勝尾寺徒歩向煮豚汁似ふ瞬昔過ぎ象嫌ゴ受殆幸夜伝統十㎞青映整遍路覚逸木伐エ虫飛水神社参守呼授仰豊臣秀祈願頼佇彩放純建造魅減落静想像拾杖丁枝傾斜峯ぷ停麓便乗議昼最陽熱凄途型府ギ担料靴性敏改平南伸砂眩海書看板紀伊島昇帰照返車降鼻刺匂紫焼境雲午遮蔽溶暑反射踊波打寄男4訝客昂他防堤磯喧騒緑ャ捨転潮風錆欠崖鳶鳴声捕側策郎休憩姿図奇絶峡渓谷川馴染嬉腹拵鮮刀鮪包滑肉裂職矢説背締噛脂値骨買巨岩沿走撤去避透涼夕暮漂耳喜蝉隙滝撹拌草王祀根挨拶済赤滲怖世片鱗触ぐ派侘寂聴ゼ廻広育漫町洋X紅葉区環酔払比叡借遊計敵飽ベ座瓶捗住鳥笛怒農溜湧堰工這苦松崎銅暦諸北幾澄肝程洗礼残念ひ顔邪鞍馬禎藤勢夢霊告尋女鬼襲殺枯倒翌毘沙門天菩薩従堂怪晩童創断台壊勉丑刻狗裏戦随国規吊橋星族賑徹恐症余裕丈夫岸覇繰克装察望綺麗遥江哲也積滅域駅駐符搭久跡彼底革ぴ腰坂灯籠箇死堪笑誰供仏酒飲階法輪ぽ脇石柱晶粧美拝皆引危横冷迷慢湯剥蓋箸穴ぼ麺却視界老若犬覆幻葛息庭尻慌腕悟辿鍋鮭炊飯鰤奮昆鱈菜菊葱沢癖免許加構諾躍詳蕨遅経難悩魚偏漢字勘低尖鋭歯覗狭訛嘘係漁獲釣ノ匹佐協B扱狙㎝醸泡徳刃唐塩丼捌認応硬臓血卵嚢胃袋破端脳蓄貌極2失敗握卒卓駄揃華遽招醤油非常旨黄ユ淡衣鈍眠釜睡甲氷炎首詩六唯百郡瀬宮羽皇御蒸鈴魔除厄祖母舎汲支羨列貴零杯只圏髪沸騰凍兼火薬葡萄桃役茄万辛浸補助皮茹ぱぁ電主催準備梱預胸暇干題練習織答即正式密5員河施征慣抵巻般疎臨振畑胞献炒暫6争奪研軍五黙歓称仲穫抱稚忘鹸困惑伺膚茂ゲ植絡侵攻撃抗吸班戻泥猛厨房教豪拍団欒弾輩円椅寝帯ヤ擦狩猟〝”揺速徐丹林牧畜築給髭師迎吐棟鴨餌具勾米率9稲殖基賄銃保管倉歳児漬嘆候筋務薪炉室柔歴傷獣闘飾談藹焦黒沈腸排泄官糞臭隣槽濁肺隔膜ヨ械縄効技術史毛斑示剣鬱貫省届噌製香衝塗泣消櫃勧条是戯究痛肋希舌ザ捻掲廃棄呟総括褒互恥荷眼…ぉ類脈霧送命鶏牛薄友舞週末商致益権著肖財誹謗序俗紛訴訟賠償請稿+某蔵慨 盛K層扉井毒搬喋叩勤申導塞摘盤処呂崩労巡恵謝酷弦焚仮判潰己善幅障朽居適証堵還啜頬兄缶婦営介皿抑獄八倍席優雅圧昭7遭修繕ガ漏街暗袖揉悪右苛航叫悔挑紳士逆易件挙快妻趣尽遣添衛清森杞憂峠湿汗較親偶稜隠癒鍵迫弱東誕旧姉妹芸敦鼓8号働贈濃厚耐絞凸凹弓陰痍鮎将