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03 study#1 2018
「行く。」

AUTUMN

京都
宝ヶ池公園

writing by 金子健太
photograph by 三田周

秋編は紅葉をバックにアーティスト写真を撮影しようと京都市左京区にある宝ヶ池公園へ。僕が何度となく一人で散歩に通った思い出の場所でもある。自宅から公園までの移動時間とその後の静かな環境が、音楽を聴いたり歌詞を書いたり考え事をしたり酔っ払ったりするには丁度良い時間だった。

宝ヶ池公園は比叡山を借景しており、池の周りに遊歩道がある。四季を通して花の名所となるように設計されている自然豊かで素敵な公園だが、なぜかいつも人が少なく何時間いても飽きない公園だ。紅葉の時期に来ておいてなんだが、僕のオススメは初夏の宝ヶ池公園。ベンチに座って景色を見ているだけで瓶ビールが進み、考え事も捗る。池に浮かんでいるスワンボートには乗ったことがないが、実際にその池に住んでいる本物のスワンをバードホイッスルという小さな紙状の鳥寄せ笛で怒らせたことがある。

この公園は元々、農業用の溜池として湧水があった深田の側に堤を作って堰き止めた人工池だった。その後その池を中心に遊歩道を這わす拡張工事が行われ現在の形となった。池の名前の由来は、水不足に苦しんでいた松ヶ崎にとって溜池は宝のように思われたから、池の形が分銅形でお金に例えられたから、宝暦年間にできたものだから、などの諸説があるそうだ。

撮影の朝は早く、早朝に山田の運転で現地に到着した。京都の北の方は大阪よりも幾分か空気が澄んでいて本当に気持ちが良いなと改めて思った。しかし11月終わりにもかかわらず、肝心の紅葉はまだピークではなく期待した程色づいていなかった。ここでも自然の洗礼を受けることとなった。予想通り人も少なく、雰囲気の良い写真が撮れそうだっただけに残念だ。

ひとまず池の周りの遊歩道を歩きながら撮影していくことに。玉田が遊歩道に点在する顔ハメ看板を見つける度にキメ顔していたことを思い出す。無邪気だ。環境は素晴らしいが、思っていたような紅葉が撮影出来ないため早々に宝ヶ池公園から近い鞍馬山にある鞍馬寺へ行くことに。

鞍馬寺の由来には、鑑禎(がんてい)が建立した説と、藤原伊勢人(ふじわらのいせんど)が建立した説がある。鑑禎は夢の中で、霊山の存在を告げられ、尋ねた際に宝の鞍を乗せた白馬の姿を見る。その山に入った鑑禎は女形の鬼に襲われ殺されそうになるが、枯れ木が倒れて鬼はつぶされてしまった。翌朝になると、そこには毘沙門天の像があったので鑑禎はこれを祀る寺を建てたという説と、藤原伊勢人が信仰する観音菩薩を祀る寺を建てたいと考えており、ある夜見た夢のお告げに従い、白馬の後を追って鞍馬山に着くと、そこには毘沙門天を祀る小堂(鑑禎が建てたとされる)があった。「自分は観音を信仰しているのに、ここに祀られているのは毘沙門天ではないか」と伊勢人は怪しんだ。ところが、その晩夢に1人の童子が現われ、「観音も毘沙門天も名前が違うだけで、実はもともと1つのものなのだ」と告げ伊勢人は千手観音の像を創り毘沙門天とともに安置し鞍馬寺を創建した。という説がある。どちらも夢にも鬼や白馬が出てきて面白い。脱線し過ぎた。

ここなら撮れそうだと期待したが紅葉どころか雪がチラついてきた。これでは冬の印象になってしまうので撮影断念。しかしせっかく来たのだからと、みんなでしばらく散策してみることに。寺はこの年にあった台風の影響で木や建物の一部が倒壊していたことが印象に残っている。寺や神社に来ると玉田が雑学を聞かせてくれて勉強になる。僕は何故か丑の刻参りのことを考えたりしていた。せっかくなので鞍馬天狗の像の下や参道で撮影した。

さらなる紅葉を求め鞍馬寺に来たのだが、再び自然に裏切られ未だ撮れ高に不安が残る。車中で作戦会議をしていると、カメラマンの三田氏が大阪府交野市のほしだ園を提案してくれた。初めて知ったが中々良さそうな公園だったので向かうことに。予定よりも随分長丁場になっているが、色々な場所に行けて楽しい。

ほしだ園の目玉は地上50m、全長250mの全国的にも最大規模の吊り橋「星のブランコ」で、360度景色が見渡せる。そして紅葉スポットでもある。木々は丁度色づいていたのだが、家族連れやカップルで賑わっており撮影できる雰囲気ではなさそうだった。しかしここまで来たのでみんなで渡ってみることに(今日は徹してそんな感じだ)。

ただ気がかりなのは山田の高所恐怖症だ。人並みに高いところが怖い程度の僕はまだなんとか景色を楽しむ余裕があったが、苦手な人にとってこの吊り橋を渡り切るのは途方もなく感じるだろう。大丈夫かなと先に対岸に着いたみんなで心配していたが、山田はとてもゆっくりと時間をかけて制覇していた。さすが凄い根性だなと思った。the sankhwaメンバーでフィールドワークを繰り返しながら、いつか高い所を克服できたら良いなと思う。

その後、舗装された山道を歩きながら人のいない場所を選び撮影は進んだ。良い感じに色づいた木々や落ち葉や何かの実を手に取って観察することも秋の楽しみだ。

最後に交野市と枚方市を一望できる高台で見た秋の夕空の赤と青が綺麗だった。遥か向こうの方に僕が昔過ごした地元の町とそのシンボルが微かに見えた。

金子 健太 (かねこ けんた)
大阪府出身。1986年8月31日生まれ。幼い頃を兵庫県と滋賀県で過ごす。バンドではボーカルとギターを担当。好きな季節は夏。ホラー映画と野球と古着と料理が好き。#1では特に靴の重要性を学んだ。季節の移り変わりには敏感だと思っていたが、改めて意識してみるとわかった気になっていた自分に気付いた。

●① seaonthkw2dアルバム『』について②bx音源と印刷物のデータをスポンジ詰め込みました。③uyS作るきっかけな、3年間課外活動記録は四季テマ「」(全1曲)リ楽各種トミグサビで配信す高質や制わ冊子含むも併せ販売08ら3渡名付フィドワク並行こされ私ちござ土地赴食材調理べ演奏うよがど知ろそ中生:Plm54Lp96Cr7Gic遠船MAfYTINEUzFROv/(カ)結成明治以前日本存在服ぬ民山窩語繊細綴詞器心良響ブ探求ロッ自足運び体験大切gW上ほコツD媒ん代試歌レ用セ様々Q角挟イ編集ソ取りニプ機使おくだ形変え続現何へ憧持鑑賞者身近置愛家思価格:¥,+税/ズ×個差あ属素ェチウオラボ紙購入内容→←.H拡張ハゾパ再可能じ封ォピ仕組読予約必要・ァ場合店舗金方注意布禁止当第三直接的被害我責任負ね了承不点問@先移版利継ダ起開左下共有設定モ時選択ょ小登文章ぶ好二枚一両面短辺出力半分折ペ順重完!ホキ紐留線部絵柄壁貼#1替写真撮影為訪見聞深気芋掘鹿解雪奥独唱至僕達目会数多増情報量追ばず未捉流興味惹づ月費論始メ脱退新白考毎提案元ぞ通田周氏抜粋事感所実際今後少話進果回掛度越化初次関副得緩識企画投#冬ヒ旬採決普段立位同業束強疲終膨充限膠着状態突如到来ナ禍厳況曾緊急宣言発令ゆ番露収纏品群宅待長花祭等節滋賀琵琶湖阪泉館西兵庫砥峰原ヘ村ネ奈吉野和浜京都宝ヶ池公園剛春夏秋述対複雑伴離確無表特典連交換違故異冒頭簡単寧義旅軽健太頻繁雰囲由屋?玉げ模納緒ぜ県千桜早朝観光既人溢測誤安道古茶産軒浮温餅空相ゃ窓眺景色晴別恋シ損満指更寒暖口咲頂芽吹然手訳尚ュ割局ケョ描微妙散肌揚幼期憶繋学頃球恒例校箕市勝尾寺徒歩向煮豚汁似ふ瞬昔過ぎ象嫌ゴ受殆幸夜伝統十㎞青映整遍路覚逸木伐エ虫飛水神社参守呼授仰豊臣秀祈願頼佇彩放純建造魅減落静想像拾杖丁枝傾斜峯ぷ停麓便乗議昼最陽熱凄途型府ギ担料靴性敏改平南伸砂眩海書看板紀伊島昇帰照返車降鼻刺匂紫焼境雲午遮蔽溶暑反射踊波打寄男4訝客昂他防堤磯喧騒緑ャ捨転潮風錆欠崖鳶鳴声捕側策郎休憩姿図奇絶峡渓谷川馴染嬉腹拵鮮刀鮪包滑肉裂職矢説背締噛脂値骨買巨岩沿走撤去避透涼夕暮漂耳喜蝉隙滝撹拌草王祀根挨拶済赤滲怖世片鱗触ぐ派侘寂聴ゼ廻広育漫町洋X紅葉区環酔払比叡借遊計敵飽ベ座瓶捗住鳥笛怒農溜湧堰工這苦松崎銅暦諸北幾澄肝程洗礼残念ひ顔邪鞍馬禎藤勢夢霊告尋女鬼襲殺枯倒翌毘沙門天菩薩従堂怪晩童創断台壊勉丑刻狗裏戦随国規吊橋星族賑徹恐症余裕丈夫岸覇繰克装察望綺麗遥江哲也積滅域駅駐符搭久跡彼底革ぴ腰坂灯籠箇死堪笑誰供仏酒飲階法輪ぽ脇石柱晶粧美拝皆引危横冷迷慢湯剥蓋箸穴ぼ麺却視界老若犬覆幻葛息庭尻慌腕悟辿鍋鮭炊飯鰤奮昆鱈菜菊葱沢癖免許加構諾躍詳蕨遅経難悩魚偏漢字勘低尖鋭歯覗狭訛嘘係漁獲釣ノ匹佐協B扱狙㎝醸泡徳刃唐塩丼捌認応硬臓血卵嚢胃袋破端脳蓄貌極2失敗握卒卓駄揃華遽招醤油非常旨黄ユ淡衣鈍眠釜睡甲氷炎首詩六唯百郡瀬宮羽皇御蒸鈴魔除厄祖母舎汲支羨列貴零杯只圏髪沸騰凍兼火薬葡萄桃役茄万辛浸補助皮茹ぱぁ電主催準備梱預胸暇干題練習織答即正式密5員河施征慣抵巻般疎臨振畑胞献炒暫6争奪研軍五黙歓称仲穫抱稚忘鹸困惑伺膚茂ゲ植絡侵攻撃抗吸班戻泥猛厨房教豪拍団欒弾輩円椅寝帯ヤ擦狩猟〝”揺速徐丹林牧畜築給髭師迎吐棟鴨餌具勾米率9稲殖基賄銃保管倉歳児漬嘆候筋務薪炉室柔歴傷獣闘飾談藹焦黒沈腸排泄官糞臭隣槽濁肺隔膜ヨ械縄効技術史毛斑示剣鬱貫省届噌製香衝塗泣消櫃勧条是戯究痛肋希舌ザ捻掲廃棄呟総括褒互恥荷眼…ぉ類脈霧送命鶏牛薄友舞週末商致益権著肖財誹謗序俗紛訴訟賠償請稿+某蔵慨 盛K層扉井毒搬喋叩勤申導塞摘盤処呂崩労巡恵謝酷弦焚仮判潰己善幅障朽居適証堵還啜頬兄缶婦営介皿抑獄八倍席優雅圧昭7遭修繕ガ漏街暗袖揉悪右苛航叫悔挑紳士逆易件挙快妻趣尽遣添衛清森杞憂峠湿汗較親偶稜隠癒鍵迫弱東誕旧姉妹芸敦鼓8号働贈濃厚耐絞凸凹弓陰痍鮎将