seasons
the sankhwa
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12 study#3 2020
「演奏しに行く。」

SPRING

関西のどこか

writing by 金子健太
photograph by 大内太郎 + the sankhwa

スタディ#3春編は、ラストを飾るにふさわしくバンドセットでの演奏で締めることとなった。撮影に協力してくださったのは関西某所の蔵跡を改装して建てられたギャラリースペース。事情があり場所は明かせないのが残念だが、ここも本当に素敵な所だった。

再度トランペットに岩本氏を迎え、バンドは六人編成となり、撮影に大内氏と音響に平川氏という、スタディ#3のフルメンバーが再集結するということで、感慨深い気持ちで当日を迎えた。機材が多いため、山田組と佐藤組と岩本組に分かれて移動することに。僕と玉田とyumiは佐藤の車に乗車した。 普段、佐藤がよく口にする佐藤バスというよく分からない乗り物の事を思い出した。道中はいつものように他愛の無い会話で盛り上がった。

今回は『In a Coma』から『Kin』、『seasons』から春をイメージして作った『Palm』を撮影する事にした。どちらも力強い曲なので一層気合いが入る。メンバー各々無事到着し、オーナーさんに挨拶してそのまま施設の案内をしてもらった。蔵の扉を開けると高い天井と土壁に囲まれた空間に、ピアノが一台置かれており、それだけで画になり胸が躍った。息つく間もなく楽器の準備と音響設備を一から組み上げる。作業の合間にもアルコール消毒を忘れてはいけない。春とはいえ山間の蔵の中はひんやりとしていて、機材運搬や準備で体を動かすのにちょうど良い環境だった。僕は玉田から指示を仰ぎながら、機材を壊さないよう気を付け手伝った。何とか午前中に準備を済ませ、昼食をとる。屋外で食事が出来る事に春の訪れを感じ、ついついお喋りに花を咲かせてしまう。

談笑と軽い食事でエネルギーを補給し蔵に戻ると、みんな代わる代わるパートチェンジし、ドラムを叩いたりピアノを弾いたりして過ごしていた。蔵独特の音の響きを楽しんでいるようにも見え、僕はその様子をおさめるべく動画撮影に勤しんでいた。普段のライブ前とは違うリラックスした雰囲気はスタディ#3ならではといった感じだ。玉田だけは音響のディレクションも担っていたためそれどころじゃなさそうで、申し訳ない気持ちにもなった。

午後、タイムスケジュールどおり撮影に入る。今回はメンバー間の音の確認に、イヤホンモニターを導入することとなった為、慣れない環境に和やかだった空気も少し引き締まる。皆それぞれ環境を整えて『Palm』の撮影が始まった。やはりイヤホンで両耳が塞がれていると、普段と聴こえ方が違い不安だ。大内氏のカメラワークやメンバー各々の音のバランスを微調整しながら数テイク撮影した。途中、平川氏からボーカルマイクの位置が顔に被っているとの指摘が入る。こういった細やかな調整をしてくれると凄く助かる。皆で作り上げていけることが心強く、そして楽しい。そのまま数テイク撮影し『Palm』の撮影は終了となった。その後、小休憩を挟み『Kin』の撮影に入る。曲が変わると音のバランスも変わるため、またあーでもないこーでもないと微調整を繰り返す。慣れない環境は続くが、例えベストな環境が作れなかったとしても、僕はこれまでの撮影で経験したことのおかげで、ポジティブに乗り切ることができるようになっており、撮影の終盤はみんなを信じて普段のライブと同じように演奏できていたんじゃないかと思う。後は良い映像になっていることを信じるだけだ。こうして良い雰囲気で『Kin』の撮影も無事に終了することができた。

撤収作業を終える頃には日も暮れかけており、春は何処かにいってしまったのではないかというくらい気温が下がっていた。これは帰ったらすぐ風呂に浸かり暖かいご飯を食べて寝なければ風邪をひいてしまうな、と危機感を持った。まるで冬に戻ったみたいだ。みんな体調を崩さないように気を付けてくれと思いながら各々車に乗り込んだ。やり切った心地よい疲労感を感じながら、相変わらず他愛もない話で盛り上がり帰路についた。

こうしてスタディ#3の春夏秋冬を終えた。今思い返してみればアーティスト写真を撮影する目的で始めたこのスタディが、ここまで広がっていくなんて当初は想像もしていなかった。はじめは三人だったメンバーも五人に増え、各々の思うことに触れる機会もその分増えていった。スタディを続けなければできなかったであろう新しい体験もさせてもらった。特にこの#3はスタジオ外での演奏で大変なことも多かったが、その分季節の様子を感じられたし、それが映像にもしっかり反映されていると思う。出たとこ勝負のスキー場での撮影なんかも今となっては良い思い出だ。

四季を知ろうとして、わからなくなって、それでもまた未知を求め続けるように僕達は3年の四季を巡った。学び合い、知恵を出しあう楽しさを知り、緩やかに、でも確実にそれぞれが変化していった。具体的にこの体験が今後の暮らしにどういう風に活かされていくか、また、楽曲制作にどう反映されていくのかはわからないけれど、今は何より、たくさんの人と出会い、関わり、協力してもらった事に感謝している。

金子 健太 (かねこ けんた)
大阪府出身。1986年8月31日生まれ。幼い頃を兵庫県と滋賀県で過ごす。バンドではボーカルとギターを担当。好きな季節は夏。ホラー映画と野球と古着と料理が好き。#3冬編ではまたしても雪山に軽装で向かう。#1で学んだと思っていた靴の重要性を全く学んでいなかった。

●① seaonthkw2dアルバム『』について②bx音源と印刷物のデータをスポンジ詰め込みました。③uyS作るきっかけな、3年間課外活動記録は四季テマ「」(全1曲)リ楽各種トミグサビで配信す高質や制わ冊子含むも併せ販売08ら3渡名付フィドワク並行こされ私ちござ土地赴食材調理べ演奏うよがど知ろそ中生:Plm54Lp96Cr7Gic遠船MAfYTINEUzFROv/(カ)結成明治以前日本存在服ぬ民山窩語繊細綴詞器心良響ブ探求ロッ自足運び体験大切gW上ほコツD媒ん代試歌レ用セ様々Q角挟イ編集ソ取りニプ機使おくだ形変え続現何へ憧持鑑賞者身近置愛家思価格:¥,+税/ズ×個差あ属素ェチウオラボ紙購入内容→←.H拡張ハゾパ再可能じ封ォピ仕組読予約必要・ァ場合店舗金方注意布禁止当第三直接的被害我責任負ね了承不点問@先移版利継ダ起開左下共有設定モ時選択ょ小登文章ぶ好二枚一両面短辺出力半分折ペ順重完!ホキ紐留線部絵柄壁貼#1替写真撮影為訪見聞深気芋掘鹿解雪奥独唱至僕達目会数多増情報量追ばず未捉流興味惹づ月費論始メ脱退新白考毎提案元ぞ通田周氏抜粋事感所実際今後少話進果回掛度越化初次関副得緩識企画投#冬ヒ旬採決普段立位同業束強疲終膨充限膠着状態突如到来ナ禍厳況曾緊急宣言発令ゆ番露収纏品群宅待長花祭等節滋賀琵琶湖阪泉館西兵庫砥峰原ヘ村ネ奈吉野和浜京都宝ヶ池公園剛春夏秋述対複雑伴離確無表特典連交換違故異冒頭簡単寧義旅軽健太頻繁雰囲由屋?玉げ模納緒ぜ県千桜早朝観光既人溢測誤安道古茶産軒浮温餅空相ゃ窓眺景色晴別恋シ損満指更寒暖口咲頂芽吹然手訳尚ュ割局ケョ描微妙散肌揚幼期憶繋学頃球恒例校箕市勝尾寺徒歩向煮豚汁似ふ瞬昔過ぎ象嫌ゴ受殆幸夜伝統十㎞青映整遍路覚逸木伐エ虫飛水神社参守呼授仰豊臣秀祈願頼佇彩放純建造魅減落静想像拾杖丁枝傾斜峯ぷ停麓便乗議昼最陽熱凄途型府ギ担料靴性敏改平南伸砂眩海書看板紀伊島昇帰照返車降鼻刺匂紫焼境雲午遮蔽溶暑反射踊波打寄男4訝客昂他防堤磯喧騒緑ャ捨転潮風錆欠崖鳶鳴声捕側策郎休憩姿図奇絶峡渓谷川馴染嬉腹拵鮮刀鮪包滑肉裂職矢説背締噛脂値骨買巨岩沿走撤去避透涼夕暮漂耳喜蝉隙滝撹拌草王祀根挨拶済赤滲怖世片鱗触ぐ派侘寂聴ゼ廻広育漫町洋X紅葉区環酔払比叡借遊計敵飽ベ座瓶捗住鳥笛怒農溜湧堰工這苦松崎銅暦諸北幾澄肝程洗礼残念ひ顔邪鞍馬禎藤勢夢霊告尋女鬼襲殺枯倒翌毘沙門天菩薩従堂怪晩童創断台壊勉丑刻狗裏戦随国規吊橋星族賑徹恐症余裕丈夫岸覇繰克装察望綺麗遥江哲也積滅域駅駐符搭久跡彼底革ぴ腰坂灯籠箇死堪笑誰供仏酒飲階法輪ぽ脇石柱晶粧美拝皆引危横冷迷慢湯剥蓋箸穴ぼ麺却視界老若犬覆幻葛息庭尻慌腕悟辿鍋鮭炊飯鰤奮昆鱈菜菊葱沢癖免許加構諾躍詳蕨遅経難悩魚偏漢字勘低尖鋭歯覗狭訛嘘係漁獲釣ノ匹佐協B扱狙㎝醸泡徳刃唐塩丼捌認応硬臓血卵嚢胃袋破端脳蓄貌極2失敗握卒卓駄揃華遽招醤油非常旨黄ユ淡衣鈍眠釜睡甲氷炎首詩六唯百郡瀬宮羽皇御蒸鈴魔除厄祖母舎汲支羨列貴零杯只圏髪沸騰凍兼火薬葡萄桃役茄万辛浸補助皮茹ぱぁ電主催準備梱預胸暇干題練習織答即正式密5員河施征慣抵巻般疎臨振畑胞献炒暫6争奪研軍五黙歓称仲穫抱稚忘鹸困惑伺膚茂ゲ植絡侵攻撃抗吸班戻泥猛厨房教豪拍団欒弾輩円椅寝帯ヤ擦狩猟〝”揺速徐丹林牧畜築給髭師迎吐棟鴨餌具勾米率9稲殖基賄銃保管倉歳児漬嘆候筋務薪炉室柔歴傷獣闘飾談藹焦黒沈腸排泄官糞臭隣槽濁肺隔膜ヨ械縄効技術史毛斑示剣鬱貫省届噌製香衝塗泣消櫃勧条是戯究痛肋希舌ザ捻掲廃棄呟総括褒互恥荷眼…ぉ類脈霧送命鶏牛薄友舞週末商致益権著肖財誹謗序俗紛訴訟賠償請稿+某蔵慨 盛K層扉井毒搬喋叩勤申導塞摘盤処呂崩労巡恵謝酷弦焚仮判潰己善幅障朽居適証堵還啜頬兄缶婦営介皿抑獄八倍席優雅圧昭7遭修繕ガ漏街暗袖揉悪右苛航叫悔挑紳士逆易件挙快妻趣尽遣添衛清森杞憂峠湿汗較親偶稜隠癒鍵迫弱東誕旧姉妹芸敦鼓8号働贈濃厚耐絞凸凹弓陰痍鮎将